元旦の夕方、震度7という能登半島地震が発生した。
1995年の兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)、2004年の新潟県中越地震、2011年の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)、2016年の熊本地震、2018年の北海道胆振東部地震などがあげられる。関西地区も、東日本大震災の時とまったく同じ揺れ方をした…左右に「ゆ~らゆら」と長周期タイプであった。なお、耐震基準は1981年に見直され、震度7(激震)が始めて適用された。
いつどこで起こるかわからないのが地震であるだけに、耐震には努力したいが費用がかかり過ぎるし保険代も高いので、躊躇するところが殆どである。

『新製品ができるまで』

新製品が生まれるプロセス・・・
「ユーザーで問題となっている出来事を詳細に伝えてもらう」。
「コンタクトは、加工に精通している現場のオペレーターに」。

例…

  • @石英ガラス・水晶等の研磨で、研削粉の処理で困っている⇒困っていることの詳細を把握する。
    完成した製品 ECO21
  • AALとセラミックの複合材の切削加工で、加工物が腐食するので解決して欲しい。
    完成した製品 S72
  • Bガンドリル加工で水溶性(非塩素)にしたい。SUS小径ドリル、リーマ、タップ加工で5〜8D(通常、直径Dの3倍までが限度)まで加工したい。
    完成した製品 FCS312
  • CECO2000系統でクーラントのベタツキで困っていた。非鉄主体の加工用で洗浄性、消泡性の向上。
    完成した製品 ECO16C
  • D従来のエマルジョンのベタツキ、切削性、溶解性、潤滑性を向上して欲しい。
    完成した製品 FCS33
  • EAL、鋼材、SUS等の切削・研削加工で、腕に覚えのあるオペレーターから油種を統一したいと要望。
    完成した製品 S72B
  • Fクーラントの吐出圧が高いため発泡するのでね解決して欲しい。
    完成した製品 S25TH
(1)

半導体製造装置の仕組みは、回路設計・パターン設計、フォトマスク作成、前工程、後工程に分類できる。製造装置は、半導体設計用装置、フォトマスク製造装置、ウェーハ製造装置、ウェーハプロセス用処理装置、検査装置、半導体製造用関連装置などに分けられる。
フォトマスク製造装置はガラス乾板とも呼ばれ、ガラスや石英の板に電子回路部品の製造工程で使用されるパターン原板を形成させガラス基板にクロムなどの遮光幕を蒸着させ、レーザーや電子ビームを使用して回路パターンを描画する。さらに現像装置やドライエッチング装置、検査装置も使われる。
ウェーハ製造装置は、超高純度に生成されたシリコン単結晶インゴットをダイヤモンドブレードを使用して切断装置によって所定の厚さに切断する。これがシリコンウェーハと呼ばれるもの。次にウェーハの表面を研磨して高温の酸化炉に入れて、酸化被膜を作る。さらにフォトレジストという感光剤をウェーハの表面にレジスト塗布現像装置を使用して加工する。 次に半導体露光装置を使用して、ウェーハの表面にフォトマスクの画像を縮小や焼付けして回路パターンを形成する。さらにエッチング・剥離装置により、不要な酸化膜やレジストを除去する。イオン注入・アニール装置により、ボロンやリンなどをウェーハに注入して半導体化を行い、プラズマ装置に入れて不活性ガスプラズマにより、ウェーハ表面に電極配線用のアルミ金属膜を形成させる。最後に、検査装置でウェーハをチップごとに試験し、良品・不良品の判定をして前工程が終了となる。
ウェーハプロセス用処理装置は、ウェーハをダイシングソー装置で切断し、個々のチップへ分離する。そしてチップをリードフレームの所定の位置に固定する。
組立装置は、まずダイボンダー装置を使用して、チップとリードフレームをボンディングワイヤーでつなぎ、次にチップをモールディング装置で、保護のため樹脂でパッケージをする。とても複雑な工程で、かなり大がかりなラインとなる。

(2)

ユーザーや販売店から製品のクレームが入ると、これは一種のチャンスであり製品改良や新製品の開発につながるケースが多いものである。
ところが、営業マンの中にはユーザーや販売店からのクレームなどを、直接技術部や業務部へ丸投げしてくることがある。
問題は、実際の詳細が全く報告されていないので、何を言っているのかサッパリ分からないことで、これでは対処のしようがないのである。
まずクレーム対処には、現場の状況を直接把握するために間髪を入れずユーザーへ急行しなくてはならない。時系列を追って担当者に質問をし、自分が納得してからでないと技術部に問題を投げかけなくてはならない。
時が経過してから現場へ行っても、すでに入れ替えていたりして証拠となるものが消滅してしまっている。殆どの場合、現場で解決してしまうことが多いが、それでも自分の手に負えなくなって初めて技術部の手に渡すようにしなくては、いつまで経っても3流営業マンとして扱われる。

(3)

海藻は、日本では昔から身近な食べ物である。近年の地球温暖化による環境の変化は、海藻の収穫にも顕著に現れ、中でも深刻なのは「スジアオノリ」である。最高級のスジアオノリは高知県の四万十川河口域が天然ものとして有名。ところが、ピーク時には年間30?50dあったものが、年々減り続けて2020年度はほぼゼロになった。
海水温の上昇は、南洋に生息していたアイゴなどの藻食魚が北上し、藻場の海藻が食べ尽くされている。同じくウニも海水温の上昇で食餌行動が活発化している。これらの食害によって海藻が激減し、各地で「磯焼け」現象が進み生態系が変化して漁場が荒れてきた。対策として、あまり食べられなかったアイゴの料理法やアイゴ節などを開発されるようになった。
日本の沿岸には、約1500種もの海藻が生息しており、食用は約100種で常食されているものは数十種類くらいといわれている。こうした状況から、藻を栽培する技術が生まれつつある。高知県のある企業が、海洋深層水を利用して陸上でスジアオノリの養殖を研究し成功している。
藻に限らず、これからはいろいろなモノが養殖栽培されるようになるだろう。世界の多くの有名レストランでは「シーベジタブル」として海藻の利用を始めており、安定供給の上でも陸上栽培の藻類が注目されている。

(4)

酵母にアルコールを多量に含ませてより強いお酒を作ろうとしても、限度がある。
日本酒でせいぜい20度くらいまで、ワインでも18度くらいが限度といわれている。
酒は、酵母が糖をアルコールに変えることによってできる。しかし、どんなに糖がたくさんあっても、ある一定のところまでアルコールの量が増えると酵母の増殖は止まってしまう。これは、自らが作ったアルコールで殺菌されてしまうという、おかしなことが起こるため。
酵母の増殖が止まってしまうアルコールの濃度は、発酵の条件や酵母の種類によっても違うが、20度くらいが限界なのである。
ところがウィスキーは40度以上もある、これは蒸留させて作っているため。
水の沸点は100度であるが、アルコールの沸点は78.5度なので、その間の温度にすればアルコールはどんどん蒸発していくので、アルコールだけを集めることができるのである。
酒税法では「アルコール分とは、15℃の時において容量百分中に含有するエチルアルコールの容量をいう」と規定されており、「度」または「%」と表示する。また、米国や英国では、伝統的、習慣的に蒸留酒のアルコール度数の単位として「プルーフ」が使われることがあるが、80アメリカンプルーフがアルコール度数40度を意味する。
イギリスでは、ブリティッシュプルーフの0.571倍、つまり70ブリティッシュプルーフが約40度になる。

(5)

SUS440Cのタップ深穴加工で、某社の不水溶性を使用していたが、火災の危険と油煙、加工後の洗浄問題などで水溶性を試験することになった。
タップ(コーティング・オイルホールあり)は、M22で有効深さ120o(5D)、貫通穴と袋穴。昨年の暮れにECO2000・10倍で、タップはオイルホール付のチタンコーティングを施したものを使用したが駄目だった。早急に何とか手を打つ必要にせまられ、某社にてガンドリル加工で成功しているFCS312・10倍を試験したところ何の問題もなく加工が可能となった。
タップのムシレもなく、光沢は不水溶性使用時と当時と比べて遜色ない仕上がりに仕上がった。さらに大小のリーマ加工もあり、不水溶性と比べてこれらも遜色ない仕上がりで、工具寿命も不水溶性と比較してほとんど差はない状態で2ヶ月が経過している。
価格は一般的な水溶性と比べて4倍近いが、原液を使用する不水溶性と違い、水で10倍に薄めて使用するので、購入価格の1/10となり遥に安価となる。

※ちなみに補充は、使用液がどんどん濃くなるので、使用液濃度をチェックして40倍〜60倍の薄いものを充填する羽目になる。ここがコストダウンの秘訣。
ガンドリル加工で使用している某社はFCS312・10倍を使用して、3年間も液交換なしに稼働しているが腐敗臭や加工室内のベタツキ汚れ、機械周辺のベタツキ汚れも全くなく継続使用しており、大きなコストダウンと最適な作業環境を維持継続している。現在、補充の希釈倍率は60倍であるため、受注缶数は見事に減ってしまった。
要注意としてFCS312は今のところ、非鉄金属類の変色・腐食が発生するため使用できない。将来は可能になると思うが・・・。
加工上、不水溶性に匹敵する水溶性はないと言われていたが、FCS312ができてから、それは昔の話。また腐敗しない水溶性はないと言われてもきたが、それも弊社では数十年も前に解決済みで、既に昔の話。しかし、受注量が少なくなってしまうのが唯一の悩みである。

(6)

某社でM/Cと複合加工機を使用して、ADC12のタップ加工を行っていた。発注元よりワークが支給されるが、発注数分しか送られてこない。不良が出た場合は、その不良数分を発注元より購入しなければならず、その価格が異常に高い。発注元とは某社の親会社であり、親子の関係であるが「不良を作るほうが悪い」と言われて、融通が利かない。
その加工でクーラントはT社のシンセティックタイプを使用して、M3〜M8、深さは3D、貫通と袋穴、不良率は5割以上の状態であった。受注しないほうがマシで上司に相談すると、親会社からの仕事で断る訳もいかないと言われ、手詰まり事態となってやむなく弊社に相談があった。
ADC12であることから、腐蝕変色の心配がないFCS33・20倍を試験することになった。当初、2台中1台で試験することを提案したが、よほど現使用の油剤が気に入らなかったようで、始めから2台とも使用することになり、フラッシング作業は弊社が行い、テスト加工にも立ち合いすることになった。
加工を始めてすぐに、問題のタップ加工にムシレなどが無くなり、ネジの山と谷に光沢が得られ、スムーズな加工ができることを確認した。リーマや旋削加工でも綺麗な光沢が得られ、繰り返し精度のバラツキも極限に少なくなったことも確認できた。
使用開始して4ヶ月が経過しているが、問題の不良率もゼロになり、驚くほど何の問題もウソのように無くなってしまった。当然のことながら、油剤の価格に文句ひとつ言われなかった。

(7)

サブスク」という言葉をよく耳にするが、サブスクリプション(subscription)の略。
一定の利用料を支払うことで一定の期間だけ商品やサービスが利用できるというサービスのこと。「定額制」と訳され、「定額で使い放題の月額制サービス」のようなもの。
製品やサービスそのものでなく、利用する権利を有することでモノやサービスを所有して使えるということではない。
例えば、音楽や映画・映像、電子書籍、ソフトウェア、ゲームといったコンテンツは今や一般的になっている。さらに、契約期間中なら何度でも使える美容室やカフェ、ワークスペースなどがある。
サブスクのデメリットとして、商品そのものを所有できないということと、サービスを提供する側の都合でサービスが終了してしまった場合、手元には何も残らない。
また、サービスを殆ど利用しない場合や全く利用しなくても利用契約終了させない限りは延々と一定額を支払い続けることになる。

(8)

ビーフステーキは、フライパンや鉄板、金網などを使って直焼きする分厚い牛の肉を焼いたもの。中でも、炭火で直焼きにしたものは余計な脂が落ちて美味しいといわれている。語源は、インドやヨーロッパ語族の古いノルド語で「串に刺して焼いた肉」を指す「steik」からとされ、1700年代のイギリス・ロンドンで切り身を焼く形になったとされている。ロンドンには多くのビーフステーキ・クラブが生まれ、特にコヴェント・ガーデン劇場を会場とするクラブでは、上流階級の名士をたくさん集めていたので、この料理は一躍世界的料理として有名になった。
日本では「ビステキ」とも呼ばれ、正岡子規や夏目漱石、山田風太郎らの小説に記されている。また、ビフテキとかテキなどというが、日本人が勝手に言葉を縮めたものではなく、フランス語の「bifteck」がなまったものといわれている。
なお、「ステーキ」は北欧語の焼肉を意味する「steik」からきているといわれている。ちなみに、イタリア語では「bistecca」、スペイン語では「bistec」というらしい。
焼き方として、ブルー…数秒焼いただけ。ブルーレア…数十秒焼いただけ。レア…表面は焼けているが、中心部は生。ミディアムレア…レアよりは火がとおっている。ミディアム…中心部にも火が通っている。ミディアムウェル…生ではないが焼き過ぎてなく、柔らかさもある。ウェル…しっかり焼いたよりやや弱め。ウェルダウン…火がしっかりと通った焼き加減。

(9)

フルーツキャップ メロンや桃など、ちょっとした衝撃に弱いフルーツを包んでいるポリエチレン製のやわらかいネットがある。これは「フルーツキャップ」と呼ばれている。
ただ単に衝撃からフルーツを守るだけではなく、通気性や通水性にも優れており、フルーツを腐りにくくしてくれている。
同じ素材でワインなどのガラス瓶を割れないように保護するものは、「ボトルキャップ」とよばれている。
最近では、ポリエチレンなどのプラスチックごみを減らすために、紙でできているものも現れている。

(10)

何と読むのか、間違って読んでないか?

炒飯…チャーハン 心太…ところてん 滑子…なめこ 米粉…ビーフン
羊羹…ようかん 辣韭…らっきょう 芥子菜…からしな 舞茸…まいたけ
春雨…はるさめ 土筆…つくし 外郎…ういろう 濁酒…どぶろく
肉汁…にくじゅう 甘味処…あまみどころ 年魚…あゆ 蛤…はまぐり
独活…うど 出汁…だし 虎魚…おこぜ 氷魚…ひうお
(11)

歴史の中で貴族や僧侶、武士たちによって作られた日本庭園は、主として江戸時代に流行した枯山水や、茶の湯文化と結びついた茶庭のスタイルで、社交や接待を目的とする回遊式庭園や大名庭園である。中でも三大庭園といわれているものがある。
茨城の「偕楽園」…一番の魅力は四季折々の花木がつくる華麗な風景で、春には桜、初夏には霧島ツツジ、真夏には孟宗竹や杉林、秋には萩や紅葉が見ることができる。
なかでも約3000本の梅が咲き誇る風景は圧巻。
ここを作った水戸藩9代藩主・徳川斉昭は、東洋の思想である陰陽の考えを大切にし、領民に「勉励と休養」のバランスの大切さを説き、実践の場として藩校・弘道館と偕楽園を作った。
石川の「兼六園」…春の桜、秋の紅葉、冬の雪つりなど一年を通して楽しめる。
とりわけ、「霞ケ池」の傍らにある二股足の石灯篭「 徽軫灯籠(ことじとうろう)」と紅葉の風景は大人気である。江戸時代、加賀藩の歴代藩主たちによって長い歳月をかけて形作られた回遊式庭園である。「長寿と永劫の繁栄」を込めた”神仙思想”で、池を掘って大海に見立て、不老不死の神仙人が住む島をつくる構成で、「霞ヶ池」に最もよく表れている。
岡山の「後楽園」…江戸時代に岡山藩の2、3、4代の藩主によって作られた庭園で、最初に手掛けた2代藩主は、自らの静養のための場所として、岡山城の対岸になる地に延養亭や能舞台を作った。その後3、4代藩主によって大改築が行われ、回遊式へと変化。園内随一の延養亭からの景色、簾池軒からの沢の池越しに見る松林や曲水の景観、唯心山の斜面の石組とツツジなど、景観の数々が楽しめる。

(12)

H6年(1994)4月、温泉に興味を持つきっかけとなったのが、長野県北安曇郡の小谷温泉(おたり)の「山田旅館」。北に雨飾山、金山、西に北アルプス連峰を望む中谷川沿いの山峡にたたずむ宿であった。
江戸時代建築の本館をはじめ、明治、大正、昭和、平成とそれぞれの時代に建てられた木造建築6棟が文化庁の登録有形文化財になっている。源泉は炭酸水素塩泉で44℃、古くから「現夢の湯(うつつ)」と呼ばれ、湯船にそのままの状態で流れ込んでおり、掛け流しされている。
弘治元年(1555年)、川中島の合戦の折に武田信玄の家臣によって発見されたと伝えられている。