表示と大きな違いの温泉が!

日本全国には22,000ヶ所の温泉施設(スーパー銭湯も含む)があると言われておりますが、公正取引委員会が全国調査した結果、このうち約7割は一度使った湯を殺菌・循環して再利用しているにも拘らず「源泉100%」、「天然温泉100%」と、ニセ表示をして堂々と営業を続けている施設が、全国で急増していることが分かりました。

全国3,000ヶ所の温泉で使われている源泉の7割以上が、地下水をポンプで汲み上げており、自然に湧き出ている(自噴)温泉は、全体の3割に過ぎません。
遠方から源泉をタンクローリーでなどで運んで、それを殺菌、加熱して循環させる方式が約7割の施設で行なわれているのです。
昨今の温泉ブームから「雨後の竹の子」のように次から次へと温泉施設が誕生しておりますが、それらの施設の湯槽も大型化が進み、一部の温泉地を除いては慢性的な湯量不足となっています。湯量不足を補うために加水・加温しなくてはならず、ますます「源泉100%」からかけ離れてしまっているのです。

湯の成分や効能は塩素による殺菌や加熱によって変化しますし、石けん・シャンプーで汚れた湯を循環させているのですから、「源泉100%」と大きな隔たりがあるのです。
どこの温泉施設でも衛生面から石けんも液体のものとなっています。液体石けんは十分洗い流したつもりでも残ってしまうのです。中にはいい加減な洗い流しの人もいて、泡をつけたまた湯槽に入るのです。それを見ただけで嫌になってしまいます。

「どこの温泉がいいですか」と訪ねられることが多いですが、即座に「青森県の温泉」と応えてしまいます。青森県の温泉は9割以上の温泉施設が循環方式でなく、源泉そのままが湯槽から流れ出ているのです。これこそが「天然温泉・源泉100%」なのです。
青森県には10か所以上も、湯量豊富な「天然温泉・源泉100%」の温泉施設がある市町村があります。青森に行かれた時には是非とも「天然温泉の味」を楽しまれてください。