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創業70年の老舗企業が示すESG経営の新たな形

創業70年の老舗企業が示すESG経営の新たな形~ジュラロン株式会社のESG認証取得が中小企業に与える希望~

ジュラロン株式会社 製品紹介 

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はじめに:中小企業でも実現できるESG経営

「ESG経営って大企業だけのものでしょ?」そんな風に思っている中小企業の経営者の方も多いのではないでしょうか。しかし、大阪市西成区に本社を構えるジュラロン株式会社の取り組みは、そんな固定観念を覆す素晴らしい事例となっています。

創業70年という長い歴史を持つ同社が、このたび一般社団法人中小企業個人情報セキュリティー推進協会による「ESGマーク認証制度」の認証を取得しました。この快挙は、中小企業でも本格的なESG経営が実現できることを証明する、まさに希望の光と言えるでしょう。

ジュラロン株式会社とは?~水溶性油剤のパイオニア~

ジュラロン株式会社は1952年の創業以来、金属加工用工作油剤の製造販売において独自の技術力を培ってきました。特に注目すべきは、ドイツのハンザベルケ社の乳化技術「デューロン法」を日本に導入した歴史的な背景です。

近年では「環境にも作業者にもやさしい水溶性油剤」の開発に力を入れており、環境配慮型 水溶性切削液 ESG経営 製造業の分野において先駆的な取り組みを続けています。低刺激性・低臭気で作業者の健康を守りながら、環境負荷を最小化する製品の提供を実現している点が、多くの製造業から高い評価を受けています。

ESG推進宣言から認証取得まで~一貫した取り組みの軌跡~

2024年の転換点:ESG推進宣言

同社の大きな転換点となったのは、2024年に行った「ESG推進宣言」でした。この宣言は単なる掛け声ではなく、環境・社会・ガバナンスの3つの観点から企業活動を根本的に見直すという、強い意志の表れでした。

そして今回のESG認証取得により、その取り組みが第三者機関から正式に評価されることとなったのです。宣言から認証取得まで一貫した姿勢を貫いた同社の姿勢は、多くの中小企業にとって参考になる事例と言えるでしょう。

環境面での具体的な取り組み

VOC削減への挑戦
出荷容器の配色変更により、揮発性有機化合物(VOC)の排出を大幅に削減することに成功しました。この取り組みは、製品の品質を保ちながら環境負荷を軽減する、まさに一石二鳥の施策です。

温室効果ガス削減の実現
製造プロセスにおけるボイラー使用量削減により、温室効果ガス排出削減を実現しています。エネルギー効率の向上は、環境保護とコスト削減の両方を実現する重要な取り組みです。

「PELP!」プロジェクトへの参画
使用済みコピー用紙を再資源化する「PELP!」プロジェクトに参画し、循環型社会の実現に貢献しています。こうした地道な取り組みが、持続可能な社会づくりの基盤となっています。

植樹活動による気候変動対策
CO2吸収促進と気候変動対策として、積極的な植樹活動も展開しています。企業活動と環境保護を両立させる姿勢が、多くの関係者から評価されています。

社会的責任への真摯な取り組み

労働環境の改善

酷暑対策として現場従業員に空調服を支給するなど、働く人々の健康と安全を最優先に考えた取り組みを実施しています。こうした配慮は、従業員のモチベーション向上にもつながっています。

安全教育の強化

原料に関する法律規制講習を実施し、製造者の健康と安全を確保する体制を整備しました。知識の共有と安全意識の向上は、事故防止の基本中の基本です。

製品開発における社会貢献

使用量を最低限に抑える長寿命 切削油 コスト削減 効果 計算を重視した製品開発により、廃液削減を推進しています。顧客のコスト削減と環境保護を同時に実現する、まさにWin-Winの関係を築いています。

ガバナンス強化への取り組み

サイバーセキュリティ対策

現代企業にとって避けて通れないサイバー攻撃や不正アクセスに対するリスク評価と対策を継続実施しています。情報セキュリティの強化は、顧客からの信頼獲得にも直結する重要な要素です。

SDGs推進体制の構築

SDGs推進のための専門チームを設立し、各部門代表者による戦略立案と実施を推進しています。部門横断的な取り組み体制により、全社一丸となったESG経営を実現しています。

ESG認証取得の意義と今後の展望

第三者機関による客観的評価の重要性

今回のESG認証取得は、同社の取り組みが第三者機関によって客観的に評価されたことを意味します。これにより、企業の信頼性向上と競争力強化が期待されます。

中小企業におけるESG経営のモデルケース

創業70年を迎える老舗企業が、伝統的な技術力と環境配慮を融合させ、持続可能な未来への責任を果たす姿勢を明確に示した今回の認証取得は、中小企業におけるESG経営の模範例として大きな注目を集めています。

今後の計画と展望

同社では、ESG認証取得を契機として、さらなる環境配慮型製品の開発と持続可能な経営の推進を図る方針です。特に、水溶性油剤における環境負荷軽減技術の向上と、SDGs目標達成に向けた具体的な取り組みを加速させる計画を立てています。

まとめ:「当たり前のことをきちんと行う」企業理念の力

ジュラロン株式会社のESG認証取得は、「当たり前のことをきちんと行う」という企業理念から生まれました。日々の基本的な取り組みが持続可能な未来を築く第一歩であるという認識のもと、既存の環境配慮型製品開発の実績を体系化し、ESGの枠組みで整理することから始まった取り組みです。

同社の代表者は「まだ見ぬ未来から振り返ったときに、『素晴らしい過去をありがとう』と言われるような企業であり続けたい」という想いを語っています。この言葉からは、単なる利益追求ではなく、社会全体への貢献を重視する企業姿勢が伝わってきます。

中小企業だからこそできる、きめ細やかで実践的なESG経営のモデルケースとして、ジュラロン株式会社の取り組みは業界全体の発展にも大きく寄与することでしょう。ESG経営は決して大企業だけのものではありません。一歩一歩着実に取り組むことで、どんな企業でも持続可能な未来への貢献が可能なのです。

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