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「よくあるご質問(FAQ)」生産性とコスト削減のための5つのポイント

切削油剤に関するよくあるご質問(FAQ)- 生産性とコスト削減のための5つのポイント

切削油剤の選定や使用方法でお困りではありませんか?製造現場でよく発生する問題と、その解決策をわかりやすく解説します。

 


Q1. アルミ加工の光沢問題

🔧 問題

汎用のエマルションタイプで、アルミ加工時の「光沢」が出ません。

✅ 解決策

アルミ加工には、専用の添加剤が配合された油剤が必要です。

アルミは反応性が高いため、一般的な硫黄系極圧添加剤では変色(ステイン)を起こすことがあります。

推奨する油剤タイプ

  • 非鉄金属用に設計された専用油剤
  • ソリュブルタイプ(油性剤を多く含む)
  • マイクロエマルション(脂肪酸エステル配合)

これらの油剤は変色を抑制しつつ、高い潤滑性を発揮し、美しい光沢仕上げを実現します。


Q2. 長時間加工での寸法ずれ

🔧 問題

マシニングセンタでの長時間加工で、後半に寸法がずれてしまいます。

✅ 解決策

機械とワークの「熱変位」が原因であり、油剤の「冷却性能」が鍵となります。

熱変位の原因

  • モーターや主軸からの発熱
  • 加工熱がクーラントを通じて機械全体に伝播
  • 機械とワークの温度上昇による変形

対策

  • 冷却性能に優れた油剤を使用
    • ソリューションタイプ
    • 合成潤滑剤を多く含む製品
  • 十分な流量を供給
  • 温度上昇を安定させ、加工寸法のバラつきを抑制

Q3. リーマ・タップ加工のトラブル

🔧 問題

リーマ加工やタップ加工で、むしれやカジリが発生してしまいます。

✅ 解決策

低速・高トルクの加工では、油膜の強さ(極圧性)が最も重要です。

問題の原因

  • 切削速度が遅いため、油剤が切れ刃の先端に届きにくい
  • 高い接触圧力による金属同士の溶着

推奨する添加剤

  • 塩素系極圧添加剤
  • 硫黄系極圧添加剤

これらは金属表面と化学反応して強固な潤滑膜を形成し、金属同士の溶着を防ぎます。

⚠️ 注意点: 材質によっては変色の原因になるため、加工材質に合わせた極圧剤の選定が不可欠です。


Q4. 砥石の目詰まり対策

🔧 問題

砥石の「目詰まり」が早く、研削面の品位が安定しません。

✅ 解決策

高い「洗浄性」と「浸透性」を持つ研削油剤が必要です。

目詰まりの原因

  • 砥粒の隙間に切り屑が詰まる
  • 脱落した砥粒の蓄積

必要な性能

  1. 高い洗浄性: 切り屑を素早く洗い流す
  2. 優れた浸透性: 砥石の気孔深くまで浸透して潤滑

推奨する油剤タイプ

  • ソリューションタイプ(界面活性剤のバランスが良い)
  • シンセティックタイプ(粒子径が細かい)

Q5. クーラント汚れによる加工面の傷

🔧 問題

クーラントが汚れると、加工面に「傷」が入りやすくなるのはなぜですか?

✅ 解決策

浮遊する微細な切り屑や砥粒が、ワークと工具の間に噛み込まれるためです。

傷が発生するメカニズム

  1. クーラントの性能劣化
  2. 「切り屑の沈降・分離性能」の低下
  3. 微細な粒子が液中を浮遊
  4. 加工点への粒子の噛み込み
  5. 仕上げ面にスクラッチ傷が発生

対策

  • 優れたフィルターろ過性を持つ油剤の選択
  • 切り屑分離性能に優れた油剤の使用
  • 定期的なクーラントのメンテナンス

まとめ

切削油剤の適切な選定と管理は、生産性向上コスト削減に直結します。各加工条件に最適な油剤を選択し、定期的なメンテナンスを行うことで、安定した品質と効率的な生産を実現できます。

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